公衆電話のある街角 / Public Phone On The Corner
最初は公衆電話だけ描こうと思ったが、絵を描いていたのでは誰も電話をかけられなくなってしまう。 新聞の自販機や信号機、歩く人々、街路樹も入れて描いてみた。
バンクーバーで滞在していたホテルは住宅街の一角にあるデカイ一軒家であった。 ホテルと言うよりは「邸宅」。 フロントと言うより「小部屋付きの玄関」、ロビーと言うより「大きな居間(暖炉もある)」。 近くに公園、いや公園と言うよりはやっぱり「森」。 大きな池がある。 池からつながる川に沿って数キロ歩くと海岸に出た。 生活感のある住宅街
だと思っていたがすぐに水着の人々が行きかうビーチがあった。 海岸のランニングコースには多くのランナーが汗を流して走っていた。
賑わいのある都会であり、小さな洒落たレストランや商店もたくさんあり、中華街もあり、手頃なビーチもあり、住宅街の雰囲気も良く、自然も豊富で、一週間くらいしか滞在出来なかったけどとても気に入った。
アラスカでは自分としては充実した制作が出来ていた。 その勢いもあってか、バンクーバーでも描くのが楽しかった。
その頃の小さな完成形が出来てきた。 描きたいものが分かってきて、これを着実に捉え、画面に展開できるという、それらの制作のインパクトはその後のベースの一つになっている気がする。 ■
Artwork & Note: DAIGO KOJIMA
2004/11040607
PICTURE:375×270mm
FRAME:508×393mm/G4