小島大虎 ロードアート ギャラリー

旅行風景画のインターネット・ミュージアム

2013-01-01から1年間の記事一覧

水鳥 / Swimming Bird

市街地には大きな公園があり、「ロストラグーン」という名の池があった。 夕方、池のほとりのベンチに座っていると、気さくな水鳥達にあっという間に包囲されてしまった。 ■ Artwork & Note: DAIGO KOJIMA 2004/11040608PICTURE:200×130mm FRAME:378×287…

木かげ道 / Shady Street

ちいさな黒いリスがいるのが分かりますか? バンクーバーの静かな住宅街。 土曜日になると個人宅の前のガレージセールや公園でのみの市が開かれていた。 開け放ったアパートメント・ハウスの窓から壁が本でぎっ しり埋まった部屋の中が見え、部屋の中で缶ビ…

公衆電話のある街角 / Public Phone On The Corner

最初は公衆電話だけ描こうと思ったが、絵を描いていたのでは誰も電話をかけられなくなってしまう。 新聞の自販機や信号機、歩く人々、街路樹も入れて描いてみた。 バンクーバーで滞在していたホテルは住宅街の一角にあるデカイ一軒家であった。 ホテルと言う…

フェアバンクス / Fairbanks, ALASKA

チャールズ・チャプリンの「黄金狂時代」という有名な映画の舞台となっているのはこのアラスカ州のフェアバンクスだという。 黄金を求めて金鉱を探り、欲にかられて仲間同士で揉め事を起こす、空腹のあまり靴を食べてしまう、妄想の中でロールパンの見事なラ…

エルボールーム・キャバレー / Elbow Room Cabaret

フェアバンクスはこの季節は白夜なので夜になっても夕方のようだった。 この絵を見て「アメージング!」と大げさに驚いていた男がいた。 彼はクレイさんといって、アンティークショップではたらいている。 彼は通りで私が絵を描き終わるのを待って、アラスカ…

橋 / Bridge

アラスカの内陸にあるフェアバンクスを旅行中に描いた。 ケーナリバーという川に架かる橋。 現地でクレイさんという男性と知り合って、その日の晩まで、学生時代の友人 のように一緒に過ごしたのが思い出深い。 この絵を描いていたら、目の前の川岸から小さ…

たんぽぽ / Dandelion

北海道の根室でないとこのたんぽぽは描けませんッ!というわけでは全くありません。 北海道旅行をしたら、沢山のたんぽぽがニコニコ咲いているのでまあ描いてみるか、というわけで描きました。 ただそれだけです。 ただしいつもはやらない絵手紙風に描いてみ…

霧 / Fog

北海道の網走で泊まっていた民宿は古めかしくて薄暗くて、軽く三十年前の風情だった。 客室はそんなでもなかったが荷物を置いてすぐにテレビをつけたら、今度はまた山口百恵の映像が流れ「夢先案内人」という歌が始まるところだった。 懐かしのベスト10とか…

網走の海 / Sea Of Abashiri

五月だったが最高気温は十度もなく、寒かった。 向こうに見えるのは知床半島。 本当はどんどん半島の先の方まで行ってみたかった。 数多くの野生動物が生息していると 聞いていて、恐れ多い気がしている。 この海岸からもう少し内陸に、牛を飼い牧場を営む七…

海辺の工事現場 / Seaside Construction Site

沖縄のエメラルドグリーンの美しい海を背景に工事車両が停まっていて、静かで誰もいなかった。 都会の人々が休暇でやって来る観光地というのは、何かしら裏方の、準備の仕事があるだろう。 今のこの時間は、準備の仕事のその準備中。 ■ Artwork & Note: DAI…

竹富島の港 / Port Of Taketomi Island

港で船が来るのを待っていた。 色があんまりキレイなのにはマイッた。 保護され、観光地化されて、実に平和な島で、戦争があったりたくさんの自殺者がいたなんてウソみたいだ。 ■ Artwork & Note: DAIGO KOJIMA 2004

ごろごろ石の海岸 / Stony Shore

沖縄のどこかの海岸で、台風などで打ち倒された木々に葉っぱがついていた。 放って置かれた様子が良かった。 石垣島にある川を河口から上流に向けてカヌーで昇っていくという体験をした。 カヌーそのものも興味深くて面白かったが、同行した地元の案内人とは…

岩場 / Rock Beach

港から砂浜へ、路線バスで行こうとしていた。 昼食の時に立ち寄った飲食店で、近くのバス停がどこかたずねたら、店の主人が「ヒッチハイクで行ったら?」と言う。 「そんなうまくいくかなあ」 「結構、停まるよう」と。 そこで道路に出て親指を立てたら、あ…

いなか浜 / Inakahama

屋久島のいなか浜と呼ばれる美しい海岸。 テレビドラマの撮影にも使われたんだ、と地元の人は誇らしげだ。 しかしそれも分かる気がする。 眺めていると背中で物音がしたので振り向くと、10メートルくらい先のところに一頭の鹿がいて目が合ってしまった。 ま…

屋久島 / Yakushima

屋久島の宮之浦川の河口から島全域を見渡してみた。 中央部の雲がかかって暗くなったあたりでは雨が降っているのだろう。 ヒッチハイクで乗せてくれた、ある工事関係の作業着を着た恰幅のいい男性が、「屋久島では、鹿一万頭、猿一万匹、ヒト一万人。」とい…

岬 / Cape

長崎の五島列島。 この島には四日間くらいいて、毎日行く喫茶店があった。 その街では数少ない定食屋でもあった。 バスに乗ってみると田植え前で、レンゲ畑がきれいだった。 バスには行きも帰りもほとんど乗客が乗っておらず、黙っているのもおかしいので運…

階段の上の雲 / Cloud Over The Step

流れの速い雲が見えた。階段を上がっていくと雲に乗れそうな気がした。 まだホントに幼かった頃、雲は綿のようなものではなくケムリみたいな気体だと知った時にはなぜだかおおいにがっかりしたものだった。 旅行をして絵を描いていると、やはり天気が気にな…

緑散(りょくさん) / Greens

まだ四月だというのに、この日の暑さは相当なものだった。 九州・宮崎県のえびの高原に近い川の河川敷を歩き、ふと目の前を眺めると、緑色ばかりだ。 暑さで緑色の炎が燃 え広がっているような感じがした。 ■ Artwork & Note: DAIGO KOJIMA 2004/11040307P…

インターステート・ハイウェイ / Interstate Highway

アメリカ中西部のどこか。 広大な大地にまっすぐに伸びるフリーウェイ。 しかし、それにしても暑くて暑くて、陽射しも強くて真っ白なスケッチブックの画用紙に太陽光が反射してしばらく直視できない。 そんな中をじっくり腰を据えて絵を描くなど自分から干か…

カントリー・ロード / Country Road

アメリカ国内をクルマであっちこっちドライブしたが、これはフリーウェイをはずれて田舎町の道をゆっくり走った時の風景。 昔ながらのダイナーで、早めの夕食をとり、目的地と方角だけを決めてクルマに乗って夜通しドライブしたことがあった。 ある街で夜に…

ロードサイド / Roadside

クルマを運転しながら、流れるロードサイドの風景を眺めていて、そういう風景を描きたいと思っていた。 そのきっかけとなった、とても気に入っている一枚。もっともっと研究してみたいし、たくさんいいのが描ける気がしている。 この旅行中に、警官五、六人…